【鎌倉】紅葉巡りを楽しむ!県民おすすめのモデルコース

生活

県内ということもあり、一眼レフを手にしてからは鎌倉に桜・紫陽花・紅葉を撮りに行くのが恒例となった筆者です。
今回は、鎌倉の紅葉巡りとして、「このコース周っておけば失敗はない!」というメジャーなモデルコースをご紹介します。

モデルコース概要

スタートはJR北鎌倉駅

ご紹介するモデルコースは北鎌倉駅からスタートして、次のスポットを巡ります。

  • 円覚寺
    (1~2時間)
  • 明月院
    (45分~1時間)
  • 長寿寺
    (30分)
  • 建長寺
    (1~2時間)
  • 鶴岡八幡宮
    (1~2時間)

時間は滞在目安です。
写真だけを楽しむか、拝観そのものも楽しむかで変わってくるかと思いますので、あくまでも参考までに…。

お昼はどこで食べる?

筆者がこのコースを歩くときは、建長寺に行かないのでお昼は小町通りや八幡宮前で探します。
ご紹介している通りに建長寺に行く場合は、明月院~建長寺のどこかでお店を探すと良いです。

円覚寺

鎌倉五山第二位に列せられる円覚寺は、北鎌倉駅から徒歩約1分とアクセス抜群です。この寺院の魅力は、広大な敷地と多彩な景観のおかげで、一眼レフ初心者の方でも様々な構図を試せる点にあります。
筆者が実際に撮った写真がこちらです。

狙ってみたい構図

  • 王道構図: 堂々たる山門を背景に、左右の紅葉を活かしたシンメトリーな構図。
  • 水鏡構図: 境内の妙香池(みょうこうち)周辺で、水面に映る「逆さ紅葉」を狙う。
  • 望遠構図: 境内奥にある国宝の舎利殿へ続く階段の紅葉など、奥行きを活かした立体的な構図。
  • 細部構図: 苔むした石段や、落ち葉の絨毯、朱色の欄干など、マクロ撮影で細部の美しさを切り取る。

このように、引きの画から寄りの画まで、シャッターチャンスが非常に多いので、紅葉撮影の練習には最適のスポットです。
まずはここで、カメラの設定や構図決めのウォーミングアップをしましょう!

円覚寺の情報
  • 拝観料金
    • 大人:500円(高校生以上)
    • 小人:200円(小中学生)
  • 拝観時間
    • 3月~11月:8:30~16:30
      (境内からの退出時間は17:00)
    • 12月~2月:8:30~16:00
      (境内からの退出時間は16:30)
  • 撮影について
    • カメラの三脚、一脚は使用禁止です。
    • 樹木や杭、柱などに寄りかかって撮影しないでください。
    • 商業的にご使用される場合は、使用許可を得てください。
    • 境内での写生・スケッチ等は禁止です。

明月院

明月院は、通称「あじさい寺」として有名ですが、秋の紅葉シーズンも静かで趣のある風景が楽しめます。北鎌倉駅から徒歩約10分、円覚寺から歩いて向かうことができる距離にあります。

狙ってみたい構図

この寺院の最大の見どころであり、紅葉撮影の定番スポットとなっているのが、本堂にある「悟りの窓」です。

真円の窓枠を通して、奥の庭園の紅葉を切り取る構図は、多くのカメラマンを魅了する明月院のシンボルです。この窓を活かした写真は、紅葉の色彩と禅的な静けさが融合した、芸術的な一枚になります。
筆者は紅葉のタイミングが合わず、この構図で気に入った一枚をまだ撮れていないです…。
ぜひ、みなさんチャレンジしてみてください!

撮影のコツ:青のグラデーションを活かす

明月院は、美しい苔の緑や、竹林が有名で、全体的に静謐な青のトーンを基調としています。この青と、鮮やかな紅葉の赤や黄色との色彩のコントラストを意識して撮影すると、深みのある写真が撮れます。

また、本堂裏庭には、イロハモミジの紅葉が特に美しいエリアがありますが、ここは特別拝観期間(通常は11月下旬~12月上旬)のみの公開となります。訪問前に公開状況を確認しておくと、より充実した紅葉狩りが楽しめます。

「悟りの窓」は人気の撮影スポットなので混雑を避けたい場合は、午前中の早い時間を狙いましょう。

明月院の情報
  • 拝観料
    • 高校生以上:500円
    • 小中学生:300円
  • 本堂後庭園公開
    • 拝観料と改めて500円
  • 拝観時間/入館時間
    • 9:00開門~16:00閉門

長寿寺

知る人ぞ知る穴場!静寂に包まれた紅葉

長寿寺は、明月院から建長寺へ向かう途中に位置するお寺で、鎌倉幕府を開いた源頼朝の位牌が祀られています。実はこのお寺、通年拝観できるわけではなく、桜と紅葉の季節限定で公開されるため、まさに「知る人ぞ知る紅葉の穴場」と言えます。

他のメジャーな寺院に比べて混雑が少なく、静寂の中でゆったりと紅葉を鑑賞・撮影したい方には特におすすめです。

撮影のコツ:借景と座敷からの眺め

本堂裏手には、見事な回遊式庭園が広がっています。鮮やかに色づいたモミジが池の水面に映り込む景色は、静けさの中に華やかさがあり、心を落ち着かせてくれます。

また、座敷から庭園を眺める景色は、額縁に入った絵画のような趣があります。座敷の柱や梁をフレームに見立てて、庭の紅葉を切り取る「額縁構図」を試してみましょう。

  • 庭園の紅葉:池越しの奥行きを活かした写真。
  • 座敷からの眺め:額縁構図で日本の美意識を表現。

長寿寺での滞在目安は30分です。限られた公開期間を狙って、ぜひこの静かな隠れた名所の紅葉を堪能してください。

長寿寺の情報
  • 拝観料/入館料
    • 300円
  • 拝観時間/入館時間
    • 季節・曜日限定拝観
      • 【春季】
        • 4月~5月:金土日及び祝日
        • 6月:水木金土日
      • 【秋季】
        • 10月~11月22日:金土日及び祝日
        • 11月23日~12月7日:毎日
    • いずれも10:00~15:00(雨天中止)
    • 「長寿寺 鎌倉観光公式ガイド」にて最新情報をご確認ください。

建長寺

広大な境内と圧巻の三門、そして苔と紅葉のコントラスト

建長寺は、鎌倉五山第一位に列せられる格式高い寺院であり、臨済宗建長寺派の大本山です。長寿寺からは徒歩圏内、北鎌倉の寺院群から鎌倉駅方面へ歩くルート上にあります。

広い境内には、国宝の梵鐘(ぼんしょう)重要文化財の三門(さんもん)など、見どころが多数あります。特に、圧倒的な存在感を放つ三門は、紅葉の時期には色づいた木々を背景に、より荘厳な姿を見せてくれます。三門の下から見上げる構図は、スケール感を出すのに最適です。

撮影のコツ:奥へ奥へと続く奥行きを捉える

建長寺の魅力は、その奥行きの深さにあります。総門から三門、仏殿、法堂(はっとう)と一直線に主要な建物が並び、さらに奥には禅宗らしい枯山水庭園(方丈庭園)が広がっています。

この長い道のりを、広角レンズや望遠レンズを使って、建物と紅葉を重ね合わせるように撮影することで、禅寺ならではの静けさとスケール感を表現できます。

  • 方丈庭園(枯山水): 緑の苔や白い砂、岩の配置の中に、赤や黄色のモミジがアクセントを加えます。静かな庭園の美を切り取ってみましょう。
  • 半僧坊(はんそうぼう): 体力に自信がある方は、山の上にある半僧坊まで登ってみるのもおすすめです。鎌倉の街並みと、眼下に広がる紅葉を見下ろす絶景のパノラマ写真が撮れます。

建長寺は境内が広いため、時間に余裕をもって、奥の庭園や半僧坊までじっくりと散策するのがおすすめです。

建長寺の情報
  • 拝観料 ※お支払いはすべて現金のみ
    • 大人(高校生以上):500円
    • 小人(小中学生):200円
  • 拝観時間
    • 8:30~16:30
  • 諸注意
    • カメラの三脚、一脚は使用禁止です。
    • 境内は禁煙です。
    • 歩行者用通路以外は危険ですので立ち入らないでください。また、段差にも十分注意してください。
    • 商業利用を目的とした写真・動画の撮影は事前に許可申請が必要です。

鶴岡八幡宮

朱色の本宮と段葛、そして広大な境内の紅葉

鎌倉のシンボルである鶴岡八幡宮は源頼朝ゆかりの社であり、古都鎌倉の中心地です。
寺院巡りとは趣を変え、朱色の鮮やかな本宮(上宮)と、広い境内全体が織りなす壮大な風景が紅葉シーズンを彩ります。

  • 本宮へ続く大石段: 真っ赤に色づいた木々を両脇に従えて登る大石段は、力強さと美しさが同居する撮影ポイントです。石段を登りきった場所からは、鎌倉の街並みと段葛を一望できます。
  • 本宮の朱色: 青空と朱色のコントラストに、周囲の紅葉の赤や黄色が加わり、非常に華やかな写真が撮れます。

撮影のコツ:段葛と源平池の借景を活かす

八幡宮の参道である段葛(だんかずら)は、春は桜の名所ですが、秋には落ち着いた色合いの紅葉も楽しめます。大石段からの遠景だけでなく、段葛の木々の間から差し込む光を意識した近景を狙うのも良いでしょう。

また、境内にある源平池(げんぺいけ)の周辺も、水辺の潤いと紅葉が調和した静かな雰囲気が魅力的です。池に映る逆さ紅葉や、水面近くの木々の色づきを狙ってみましょう。

鶴岡八幡宮の情報
  • 拝観時間
    • 6:00~20:00

まとめ

今回ご紹介した鎌倉紅葉巡りのモデルコースは、北鎌倉駅からスタートし、静けさの中で紅葉をじっくり楽しめる名刹を効率よく巡る、失敗のない王道ルートです。

実際に私がそうだったように、一眼レフ初心者の方も個性豊かな紅葉スポットを堪能できます。
さあ、この秋最高の鎌倉紅葉巡りへ出かけませんか?

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